スマホの普及で個人で連絡をとりあうことが通常となった今、固定電話の出番がほぼなくなっています。
高齢者の家は、しつこいセールスや、詐欺まがいの電話のターゲットにされやすいので、置いてあるだけでリスクがある感覚。
一人暮らしの義理母宅は、もう固定電話は必要ないだろうと先日解約しました。
ですが最近ちょっと困ったことがありました。
義理母はきちんとした人で、同じ場所で1日の終わりにスマホを充電していました。ある日、いつものように充電していたけど、充電されず、しまいにスマホが動かなくなってしまいました。そのままスマホが立ち上がることがありません。義理母は、原因がわからず、最寄りのdocomoへ行こうとしましたが、この暑さの中で歩くのも困難です。docomoへ行って相談したとしても、はたして自分が状況を理解できるかどうか自信がありません。
車で30分ほどのところに住んでいる娘(私にとっての義理姉)にヘルプを出したくても手段がありません。
どうしようかと考えているうちに時が経ってしまったそうです。
義理母へ何度電話をしても出ない!と叔母から連絡が入り、義理姉が様子をみにいってくれたところ、スマホが繋がらなくなっていたことを知りました。何事もなく元気にしていたので安心しました。
今回の一件、充電器の故障によるものでした。
よく充電器のコードの根元が痛んで中のコードが見えていたりしますよね。差しっぱなしにしていたのでコードの劣化もわからなかったのです。時々チェックをするべきでした。
固定電話があれば、スマホの不調でもすぐに連絡が取れたはずですから、解約したのは早まったかなと思い、改めて固定電話を引くことを考えました。現在固定電話を引くには2種類の方法があります。
- NTT加入電話(アナログ回線)
- 昔ながらの固定電話で、NTT東日本・西日本に申し込む
- 新規契約の場合、「電話加入権」(施設設置負担金)が必要
- 目安:39,600円(税込、NTTの場合)
- 月額基本料の目安:1,450円~1,870円前後
- 工事費や契約料が別途かかる
- 加入権が不要な「ライトプラン」もあり(その場合は基本料が若干高い)
- 手続きはNTTの公式サイトや局番なし「116」へ電話
- 本人確認書類(免許証など)が必要
- 回線工事が必要で、開通までには1週間~数週間程度
- ひかり電話(IP電話)
- 光回線を利用した固定電話サービス(NTTや他通信会社が提供)
- 電話機や番号は従来とほぼ同じ使い勝手
- 加入権料は不要、初期費用も抑えられる
- 月額料金は安価(光回線とセットになる場合が多い。例:NTT「ひかり電話」なら月額550円程度から)
- 工事費や機器レンタル費が必要な場合あり
- 申し込みはインターネットや電話で可能
必要なもの・流れ
- 希望するプラン(アナログ回線/ひかり電話)を選ぶ
- NTTなど契約先の公式HPか電話から申し込む
- 本人確認書類を提出
- 工事日程の調整/工事
- 電話機を接続し利用開始
アナログ回線を引くとなると工事や手続きが煩雑ですし、コストもかかりすぎます。旧式のものに後戻りするのもどうかなという印象。
ひかり電話はコストを抑えることはできるけど引くとなると大掛かりになってしまいそう。
「普段使いはせず緊急時対応用としての連絡手段を用意する」ことが目的なので、もう一台サブ機としてスマホを用意することにしました。
今は使用していないアンドロイドスマホを日本通信SIMで新たに契約、290円の契約で持つことにしました。
緊急時対応スマホは出番がないことが一番ですが、何かあった時連絡が取れるという安心感は大きいです。そして月額290円はとてもコスパがいいと思います。
1人暮らしの高齢者にとっての何かあったときの保険ですね。